メモリのクリーニング
本編は'98〜'99にUPしたものです。
はじめにいやぁ〜、HDDクリーニング編は長かったですねぇ。制作している自分が一番驚いています ^^; でもそれたけPC Dietとしては重要な内容だったのは判って頂けたと思います。
さて、大事なPCの中身はスッキリしました。今度は外見の画面をスッキリさせましょう！
4.6 参考資料(デスクトップク)はご覧になりましたよね？
ほとんどの方は驚かれたと思います。そうです、デスクトップのショートカットとタスクバーの常駐ソフトが殆どありません。
皆さんはショートカットも常駐ソフトもメモリを食いつぶしてるって知ってましたか？
ＭＥＮＵ第１章 デスクトップの整理整頓(メモリ節約で一石二鳥)
１−１ ショートカットに未練はないゼ！
第２章 メモリパフォーマンス向上委員会(これでもまだ増設するつもり？）
１−２ 常駐タスクなんて消しちゃえ、消しちゃえ！２−１ ディスクキャッシュ四字固め
第３章 ションベン小僧メモリー
２−２ 闘魂！仮想メモリ(スワップファイル卍固め）
２−３ はい、こちらＨＤＤ内ファイル捜査課！３−１ 出た！ションベン小僧メモリー不足！
３−２ 君だけに教えよう、ションベン小僧メモリー拡張裏技！
第１章 デスクトップの整理整頓(メモリ節約で一石二鳥) １−１ ショートカットに未練はないゼ！みなさんはショートカットを何故デスクトップ上に置いていますか？
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見栄えがいいから？
スタートメニューからの起動が面倒だから？
何となく便利だから？
Windows9xの機能だったから？
実は、これらショートカットもメモリを消費しています。メモリ消費量はそれぞれ微々たるものですがやはり塵積です。
私は圧縮/解凍ツールだけをデスクトップ上に置き、頻繁に使うアプリのショートカットはタスクバーのランチャーにまとめました。注:特殊アイコンの削除についてはについては 4.1.1-5 デスクトップ上の特殊アイコンを削除 で紹介していますので省略させて頂ます。
不要なショートカットの削除方法は簡単です。Windows95の場合
後は、ごみ箱をクリアしてスキャンディスクとデフラグの実行です。 ついでに…
・特殊アイコン以外はショートカットを右クリックし、[削除]を選択します。
Windows9x(IE4.0以上)の場合
・特殊アイコン以外はショートカットを右クリックし、[削除]を選択します。
・ｼｮｰﾄｶｯﾄをﾗﾝﾁｬｰへ組み込む方法は、ｼｮｰﾄｶｯﾄをﾗﾝﾁｬｰまでドラックします。
・ランチャーへ組み込まれたなら、デスクトップ上のショートカットを削除します。
僕のデスクトップをよぉ〜くご覧になれば分かるのですが、僕はショートカットのサイズと名前、上下のアイコンの幅も変更しました。些細なことですが、デスクトップを広く使いたいためです。変更方法はかんたんです。(1)ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ上の空白部分を右ｸﾘｯｸし,[ﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨ]-[ﾃﾞｻﾞｲﾝﾀｸﾞ]を選択します。
(2)指定する部分より"ｱｲｺﾝ","ｱｲｺﾝの間隔"を選択し,ｻｲｽﾞを指定します。
(3)ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ上のｱｲｺﾝを右ｸﾘｯｸし名前の変更で好きな名前に変更出来ます。
１−２ 常駐タスクなんて消しちゃえ、消しちゃえ！さて、今度は僕のデスクトップのタスクバー右のインジケータ領域をご覧下さい。
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見慣れたペンの絵も時計もスピーカーありませんね。そうです、これらもメモリを食いつぶしています。これらを使ったことありますか？無いんだったら消しちゃいましょうよ！ペン:日本語入力
(1)[ｽﾀｰﾄ]-[設定]-[ｺﾝﾄﾛｰﾙﾊﾟﾈﾙ]-[ｷｰﾎﾞｰﾄﾞ]-言語ﾀｸﾞ を順にｸﾘｯｸ。
スピーカー:マルチメディア
(2)一番下の[ﾀｽｸﾊﾞｰ上に状態を表示(E)]のﾁｪｯｸをはずします。
(3)"OK"をｸﾘｯｸします。(ﾀｽｸﾊﾞｰの表示が消えているのを確認して下さい)(1)[ｽﾀｰﾄ]-[設定]-[ｺﾝﾄﾛｰﾙﾊﾟﾈﾙ]-[ﾏﾙﾁﾒﾃﾞｨｱ]-ｵｰﾃﾞｨｵﾀｸﾞ を順にｸﾘｯｸします。
時計
(2)[再生の音量調節をﾀｽｸﾊﾞｰに表示する(S)]のﾁｪｯｸをはずします。
(3)"OK"をｸﾘｯｸします。(ﾀｽｸﾊﾞｰの表示が消えているのを確認して下さい)(1)ﾀｽｸﾊﾞｰを右ｸﾘｯｸし[ﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨ]-[ﾀｽｸﾊﾞｰｵﾌﾟｼｮﾝﾀｸﾞ]を開きます。
(2)[時計表示(C)]のﾁｪｯｸをはずします。
(3)"OK"をｸﾘｯｸします。(ﾀｽｸﾊﾞｰの表示が消えているのを確認して下さい)アプリケーションによっては、インストール時にタスクバーに常駐させるソフトもあります。このようなアプリもメモリを消費していますので削除しましょう。
タスクバー常駐アプリの解除方法は下記の通りです。1.ﾀｽｸﾊﾞｰを右ｸﾘｯｸし,ﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨを選択し,[ｽﾀｰﾄ]ﾒﾆｭｰの設定ﾀｸﾞを開いて下さい。
どうです、心持ち軽くなりませんか？って体感速度なんて変わらないですね(^^ゞ
2.[削除(R)]をｸﾘｯｸし,画面よりｽﾀｰﾄｱｯﾌﾟ配下にある常駐アプリを削除します。
でも、確実に無駄なメモリ消費は無くなりました。この程度の操作でスワップアウトや、あの忌まわしい"不正な処理を行ったので強制終了されます。"の発生率が減少すれば、多少遅くとも我慢出来るでしょ？ なに？「我慢出来ない！」って？
しょーがないなぁ、じゃ、そんな方は次の第２章をご覧下さい。
第２章 メモリパフォーマンス向上委員会(これでもまだ増設するつもり？） ２−１ ディスクキャッシュ四字固めディスクキャッシュとは、ディスクへのI/Oパフォーマンスを上げるためにメインメモリの一部 をキャッシュ領域として使用しています。この機能によりアプリの起動が初回より2回目の方が早くなるんですよ。でも、これにはオチがありまして…無制限にメモリを食い尽くすんです。つまりMinimumなメモリで色々なアプリの起動を繰り返すと、アッっという間にメモリを食い尽くしてしまいます。メモリが無くなったWindowsはHDDの一部を仮想メモリとし、これによりアプリと仮想メモリによるディスクへのI/Oが多発し、処理が遅くなったり"不正な処理を行ったので強制終了されます。"を招くのです。これだけは誰だって避けたいですよね。
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だったら答えは簡単です。ディスクキャッシュ容量を制限すればいいのです。
設定は簡単ですが、SYSTEM.INIを書き換えるので事前にﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟしてから作業を行って下さい。
(ﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟﾌｧｲﾙ:WINDOWS\SYSTEM.INI)(1)[ｽﾀｰﾄ]-[ﾌｧｲﾙ名を指定して実行]-名前に"SYSEDIT"と入力し[OK]をｸﾘｯｸ。
ディスクキャッシュの容量については個人差があります。必ずしもこの値がベストという訳ではありませんので、自分のPCに合った容量を試してみて下さい。
（ｼｽﾃﾑｴﾃﾞｨﾀが起動します）
(2)WINDOWS\SYSTEM.INIのﾀｲﾄﾙﾊﾞｰをｸﾘｯｸし,ｱｸﾃｨﾌﾞ状態にします。
(3)ﾒﾆｭｰﾊﾞｰ[検索(S)]を選択し[検索する文字列(F):]に"vcache"と入力し
[次を検索]をｸﾘｯｸ
(4)[vcache]という項目が見つかったら下記のように2行追加して下さい。搭載メモリ64MB未満
(5)ﾒﾆｭｰﾊﾞｰ[ﾌｧｲﾙ]-[上書き保存]をｸﾘｯｸし,保存する。
[vcache]
MinFileCache=4096 ←追加
MaxFileCache=4096 ←追加搭載メモリ64MB以上
[vcache]
MinFileCache=10240 ←追加
MaxFileCache=10240 ←追加
(但し、容量は1024の倍数です。が、そんなに変化はないと思いますよ^^;)
２−２ 闘魂！仮想メモリ(スワップファイル卍固め）ディスクキャッシュ設定の効果はいかがでした？
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といっても実感沸かないでしょ^^; でも確実に貴方のPCは安定しています。ディスクキャッシュ四字固めの効果は忘れた頃に体感するでしょう。
さて、メモリ消費防止のためにディスクキャッシュ領域を制限した以上、仮想メモリを使うのは時間の問題です。何も手を打たなければWindowsが勝手に仮想メモリを設定しますが、必ずしも最適とは限りません。そこで、事前に仮想メモリを快適空間に定義しておけば、何時仮想メモリを使用する状態になっても安心出来ます。 スワップファイルの容量の目安は、メモリとの合計が128MBとなるように調整して下さい。
(1)ﾏｲｺﾝﾋﾟｭｰﾀを右ｸﾘｯｸし[ﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨ]-[ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽﾀｸﾞ]-[仮想ﾒﾓﾘ]を選択します。
メモリ 16MB 32MB 48MB 64MB 94MB スワップ 112MB 96MB 80MB 64MB 32MB
(2)[自分で設定する(M)]をﾁｪｯｸし"ﾊｰﾄﾞﾃﾞｨｽｸ(D)"欄に,ｽﾜｯﾌﾟﾌｧｲﾙを設定したい
ﾄﾞﾗｲﾌﾞを設定する。
(3)"最小(N)""最大(X)"欄に上記表に従い数値を入力し"OK"をｸﾘｯｸします。
確認のﾒｯｾｰｼﾞが表示されますが"OK"をｸﾘｯｸします。
→再起動を聞いてきますから"OK"をｸﾘｯｸし,ｼｽﾃﾑを再起動して下さい。 これで仮想メモリの最適化は出来ました。
でも、これも第１章と同じで、実際に効果があったかどうかは体感できません。
しかし、確実に貴方のPCは作業前に比べて遙かに安定稼働し処理速度も向上しています。 これで貴方のパソコンは下手なメモリ増設よりも快適になりました。
ね！訳も分からず ”みんなが言ってるから” とメモリ増設するよりも、的を得たカスタマイズの方が理に適って断然お得でしょ！
２−３ はい、こちらＨＤＤ内ファイル捜査課！HDD内にあるアプリを一度使うと、そのアプリを次に使う場合一度目よりも早く開けます。
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これは、HDD内の何処にあったのかアドレス情報をメモリーに蓄えるから、というのはもう判りましたね。実は、このメモリにキャッシュ出来る容量も増やすことが出来ます。従って、益々ファイル管理情報のキャッシュ量が増え、処理速度が早くなるんですヨ。
但し、これが出来るのは、メモリーを32MB以上(IE4導入時:64MB)積んだパソコンの場合に限ります。
32MB(IE4:64MB)以下の場合、かえってパフォーマンスの低下を招きますのでご遠慮下さい。(1)作業後に再起動させますので、起動中のｱﾌﾟﾘがあれば、全て終了させて下さい。
もし、貴方のパソコンがOSR2(※)以前の場合、レジストリー情報にバグがあるので、訂正して下さい。
(2)[ｽﾀｰﾄ]-[設定]-[ｺﾝﾄﾛｰﾙﾊﾟﾈﾙ]-[ｼｽﾃﾑ]を順にｸﾘｯｸし,"ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽ"ﾀｸﾞを選択する。
(3)[ﾌｧｲﾙｼｽﾃﾑ]を選択し,"ﾊｰﾄﾞﾃﾞｨｽｸ"ﾀｸﾞを選択します。
(4)ｺﾝﾋﾟｭｰﾀの主な使用目的に"ﾈｯﾄﾜｰｸｻｰﾊﾞｰ"を選択して下さい。
(5)[OK]-[閉じる]でｼｽﾃﾑのﾌﾟﾛﾊﾟﾃｨを閉じて下さい。
(6)再起動のﾒｯｾｰｼﾞが表示されますので、再起動させて下さい。
(1)[ｽﾀｰﾄ]-[ﾌｧｲﾙ名を指定して実行]を選択し、名前に"REGEDIT"と入力し[OK]をｸﾘｯｸする。
(2)HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion
→FS Templates→Serverを順にｸﾘｯｸし、[Server]を開く。
(3)右側のｳｨﾝﾄﾞｳの名前覧の"NameChache"を右ｸﾘｯｸし[変更]を選択。
(4)ﾃﾞｰﾀ値を "a9 0a 00 00" に変更します。(英字は大小問いません)
(5)同じような操作で"PathChache"も "40 00 00 00"に変更します。
(6)ﾊﾟｿｺﾝを再起動して下さい。
(7)HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion
→FS Templates→Serverを順にｸﾘｯｸし、[Mobile]を開く。
(8)右側のｳｨﾝﾄﾞｳの名前覧の"NameChache"を右ｸﾘｯｸし[変更]を選択。
(9)ﾃﾞｰﾀ値を "51 01 00 00" に変更します。(英字は大小問いません)
(10)同じような操作で"PathChache"も "10 00 00 00"に変更します。
(11)ﾊﾟｿｺﾝを再起動して下さい。
第３章 ションベン小僧メモリー Windows95 User Only ３−１ 出た！ションベン小僧メモリー！
「さて、ディスクの整理もメモリのチューニングも終わった、終わった。後はスキャンディスクとデフラグを実行してディスクの最適化を行えば作業は完了だ！どれどれスキャンディスクを実行させよう！」
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「あれ？スキャンディスクを実行させようとしたら『コンベンショナルメモリー不足』って出ちゃうゾ！」
こんな状態になった方はいませんか？コンベンショナルメモリー(conventional memory)とは、Windowsが出る前のMS/DOS時代のCPU(通称8086)が使う1MBのメモリーのうち、ユーザーが使える640KBを指します。Windows95ではこの8086は勿論使いませんが、コンピューターの起動時には今でもこのコンベンショナルメモリーを使っているようです。
スキャンディスクはコンベンショナルメモリーを使っていますが、色々なアプリケーションをインストールしAUTOEXEC.BAT,CONFIG.SYSに余計な物が組み込まれると、起動時にこのユーザーが使えるコンベンショナルメモリー(640KB)を食い潰してしまうようです。悪いことは重なるもので、このコンベンショナルメモリーは増やすことは出来ません。これが出たら最後、アクセサリのスキャンディスクはもう二度と出来ないと覚悟して下さい。(厳密には、ある日突然出来るようになったりするんだな、これが…不思議だねェ)でもスキャンディスクは実行させたいですよね。
Ｑ：ではどうしましょう？
Ａ：簡単です。色々組み込んだAUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSがダメなら単純なAUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSでPCを起動させればいいのです。
Ｑ：どうやって起動させるの？
Ａ：みなさんは『起動ディスク』を御存知ですか？起動ディスクとはPCを単純にMS-DOSﾓｰﾄﾞで起動させるフロッピィです。これで起動すればコンベンショナルメモリ不足は解消されます。
起動ディスクからのPC起動とスキャンディスクの実行方法を説明しましょう。【起動ディスクからのスキャンディスク実行方法】
一見Windowsのスキャンディスクに比べると頼り無く見えますが、実はWindowsのヤツよりも断然頼りになるんです。(1)起動ﾃﾞｨｽｸをFDDにｾｯﾄし,PCの電源をONする。
(2)起動途中でｷｰﾎﾞｰﾄﾞの種類を聞いてきます。ご自分のｷｰﾎﾞｰﾄﾞにあったｺﾏﾝﾄﾞ操作をして下さい。
(3)正常に起動されると,MS-DOSﾓｰﾄﾞの画面に”Ａ＞”と表示されます。
(4)A>の次にｽｷｬﾝﾃﾞｨｽｸのｺﾏﾝﾄﾞ"SCANDISK 実行対象ﾄﾞﾗｲﾌﾞ名:"と入力して"Enter"を実行して下さい。ｺﾏﾝﾄﾞﾓｰﾄﾞによるｽｷｬﾝﾃﾞｨｽｸが実行されます。(scandiskｺﾏﾝﾄﾞの詳細はA>SCANDISK /?でご覧になれます)
３−２ 君だけに教えよう、ションベン小僧メモリー拡張裏技！コンベンショナルメモリーに散々手を焼いていた私に、天の声が届きました。「コンベンショナルメモリーを拡張出来るコマンドが、Windows95のCD-ROMにあるら・し・い…？」朗報に私は早速作業にかかりました。結果は 拡張出来ました。コマンドを実行し、ガイダンスに従って行くと勝手にションベン小僧メモリーを640KBから1MB以内に拡張してくれました。これによりスキャンディスクも復活です。
ションベン小僧メモリーの拡張方法は下記の通りです。簡単なので焦らずに作業してみて下さい。(1)Windows95のCD-ROMをセットし、エクスプローラーにてフォルダを検索する。
※注意：このMEMMAKERはドライバを入れ換えた場合、必ず行って下さい。
(2)\Other\Oldmsdosの中の全ファイルを\Windowsのフォルダにコピーする。
(3)MS-DOSモードで再起動する。
(4)C:\>CD WINDOWS [Enter]
(5)C:\WINDOWS>MEMMAKER [Enter]
ガイダンスに従い画面を進めます。
これによりUMB内でのドライバのメモリ配置を最適化し、ションベン小僧メモリーの拡張が行われます。
これによってCONFIG.SYSの内容が更新されます。ドライバを入れ換える度に行わなければ、意味がありませんからネ！
なかがき弍 今回は一気に書き上げました。
HDDのクリーニングに比べ、内容も実作業も比較にならない程簡単です。でも、これらの設定は冗談ではなく実際にメモリ管理に有効な手段として、様々なところで紹介されている手法です。
メモリを増設しようかと考えているのであれば、第１章と第２章をご覧になってからでも遅くはありません。 ダメもとです、騙されたと思って試してみて下さい。